日経DUALの記事
『親よりもずっと長く生きるのよ。』
としょっちゅう、言われて育ってきた。
友人を亡くすまでは、
そうね、と思う程度だった。
高校生の時に、
病気でクラスメイトが亡くなった。
高校生の私にとって、
死は、遠い存在だったし、
いつまでも生きられると、
どこかで思っていた。
こんなに若くても、
死んでしまうこともあるんだと、
すごく衝撃を受けた。
そして、
お葬式やその後も
その子のお母さんにお会いする度に感じた
なんとも切なく苦しい表情や雰囲気を
思い出すたびに、
胸が締め付けられる。
その時に、
『親よりもずっと長く生きるのよ。』
と、母の言うその言葉の意味と
切なる願いがずんっと響いていた。
そして、
『親よりも長く生きなければならない』
と、感じてきた。
この記事にもあるように、
子どもを出産し、
初対面するたびに、
私も長生きしてほしいと、切に願う。
私は、時に、
10歳のわが子
20歳のわが子
30歳のわが子
40歳のわが子
50歳のわが子
60歳のわが子
70歳のわが子
80歳のわが子
90歳のわが子
100歳のわが子
・・・
を想像する。
想像して、
無事にその歳を迎えて、
ただ、幸せでいてほしいと願う。
つづく